リブラとは?Facebookが発行するステーブルコインの特徴

サービス, 生活・暮らし

Facebookが発行するLibra(リブラ)の特徴

全世界で最も使われているSNSツールFacebookはユーザー数が約24億人(2019年時点)となり、インスタグラムやWhatsAPPを合わせると約25億人を突破するなど、世界でも圧倒的に多くのユーザーに使われているSNSアプリケーションです。

そのFacebookが仮想通貨(暗号資産)のステーブルコインを発行することになりました。
Facebookが発行するステーブルコインは、Libra(リブラ)という名称です。
サービスのローンチは2020年の上期を予定ということですが、あくまでも予定です。
Facebookがステーブルコインを発行する目的や特徴をわかる範囲ですが、ご説明できればと思います。

リブラとは?Facebookが発行するステーブルコインの特徴

リブラとはFacebookが発行する新しい仮想通貨です。

Facebook リブラ(libra)

仮想通貨と言えば、ビットコインのイメージが強いと思います。
コインチェック事件などで少し話題にはなり耳にした方も多いと思います。
ビットコイン(BTC)などの通貨においても価格変動が激しいため、投資のイメージが強いのが現状だと思います。

もちろん通貨によって様々な目的のあるプロジェクトが動いていますが、現状仮想通貨を保有している人は実用性よりも投機の面でしか見てないかもしれません。価格変動の起

これでは実用化と言うことが遠のいてしまいますよね。

ただ、

リブラは通常の仮想通貨とは違い、価格変動が起こりにくいように、世界共通で使えるお金として実現させようと考えています。

なぜ価格変動が起こりにくいの?
という方に仕組みをご説明します。

価格変動の起こりにくい仕組み

リブラを発行する上でリブラに裏付けされる資産があるため。
ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は発行するにあたり、裏付けされた資産が無い為、需給で価格の変動が起こってしまいます。

価格変動が起きにくい通貨

ただリブラの場合は、これらの通貨とは違い裏打ちされる資産(法定通貨)として、需給に関わらず価格の変動が起こりにくい仕組みとなっています。
全く起こらないということでは無いです。

現在の予定としては米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、シンガポールドルなど世界各国の法定通貨に連動することを想定しているとの発表もありました。
一例に挙げますと、
『1リブラ=1ドル』
のようなイメージだと思います。
このように安定した価格でリブラを発行することができるので、現状の仮想通貨のような激しい価格変動が起こらないような仕組みになっています。

そこで次はこのリブラの発行目的についてお話しします

ステーブルコインを発行するFacebookの目的とは?

リブラを発行する目的は

ズバリ!

世界共通のお金を目指す

円やドルなどの法定通貨は、その国によって価値が裏付けらている反面、発行されている国内でしか使用することができず、海外に行く場合は両替を行う必要があります。
それに対してリブラは、国による制約がないので、世界共通でどの国にいたとしても使用することが可能です。

世界では銀行口座のない人口がなんと約17億人!?

スマホはあるけど銀行口座を持っていない方など、地球規模だと約30%になると言われています。
ただ仮想通貨は、個人個人で簡単に保管・管理が行えるようになっているので、銀行口座を持たなくても資産を保管することができます。
またウォレット(仮想通貨の財布)を使うことで送金や決済も可能になる為、様々なサービスの利便性を一気に向上できるかもしれませんね。
専用ウォレットアプリ「Calibra(カリブラ)」はまた後半でご説明させていただきますね。

Facebookは2018年からLibraの開発をスタートし、この開発にあたり10億ドル(約1,000億円)の資金調達を目指して、Visa(ビザ)やマスターカードなどペイメントプロバイダに話を持ちかけていたとされています。

Facebookは、2019年のf8で「プライバシーの重要性」や「グループの繋がり」を重視していく方針を示しました。
今までは通貨を発行できたのは国家だけでしたが、今まで銀行という中央集権型で銀行が主導権を握っていたと思います。
それを民間の企業が革新的な金融サービスを開発できてしますと、既存顧客を奪われる!?と考えたり、国家としては良く思わないはずです。
IT技術の発展スピードはかなり早いので、金融政策のスピードが遅すぎたのかもしれません。。。

Libra(リブラ)の特徴

Libraはアメリカの米ドルにペグ(連動)したステーブルコインを発行する予定です。

リブラプロジェクト参画企業一覧

また、Libra projectへ参画するのはfacebook、Visa、MasterCard、ebay、uber、lyft、paypal、stripe、spotify、vodafone、coinbaseなどの他、Union Square Ventures、Ribbit Capital、THRIVE CAPITALといったベンチャーキャピタルが含まれています。

Libra(リブラ)のウォレットアプリ「Calibra(カリブラ)」

このLibra(リブラ)専用のウォレットアプリをCalibra(カリブラ)と呼び、子会社によって開発が進められています。

銀行などによって管理されているわけではありませんので、管理会社内部での不正・ハッキングのリスクを回避することができます。

Facebook リブラ 送金方法

高いセキュリティレベルを維持しつつリブラを保管することができるので、安心だと思います。さらにリブラはステーブルコインとなる為、価格が安定しているため初心者でも保有しやすいのが特徴です。

リブラの購入方法・買い方

こちらは2020年に実装予定となっているので、現在は探しても取り扱っている取引所はありません。
ただ、このリブラの買い方については2種類の方法が考えられます。

  • 取引所での購入(トレード)
  • リブラ協会にリザーブ

リブラはまだ取引所に上場されていませんが、2020年以降に上場される可能性は非常に高いです。

仮想通貨取引所から購入する

国内取引所は仮想通貨の上場審査が厳しいので、まずは海外取引所に上場する可能性が高く、その場合はビットコインなどの基軸通貨と交換することが予想されます。

海外取引所へは日本円を直接入金することができないので、国内取引所からビットコイン(BTC)を送金する必要があります。

リブラをいち早く購入して先行者利益を得たいのなら、今のうちから国内取引所で口座開設がおすすめです。登録には少し時間がかかると思います。

海外取引所への送金手数料が有料だと、送金するだけで手数料がかなり高額になる場合があります。

リブラを購入する前に高額な手数料が取られるなんて、嫌ですよね…。

リブラ協会から直接購入する

発行・開発に携わっているリブラ協会が、直接リブラを販売する可能性が考えられます。
今は政府や行政から待ったがかかっていますが、リブラが政府や公的機関からの支持を得ることができれば、リブラ協会もリブラを直接販売することが予想されます。

ただ、おそらく仮想通貨取引所を経由して購入する場合の方が楽なので、取引所からの購入を行いましょう!

Libra(リブラ)の今後の構想を予想

Libra(リブラ)にスマートコントラクトが実装されれば、決済通貨としてだけでなく、企業間などの取引・契約に使用することができます。
それこそ、社会経済の決済取引がリブラになる可能性もゼロではないと思います。

まとめ

リブラは、投資というより、個人間の送金や決済に向いた実用性重視の仮想通貨です。より銀行口座を持てない方、企業間での送金、ネットショッピングや広告事業などに様々なシーンで役立てれるようなサービスとしてリリースされることを個人的には期待しています。