リフレクソロジーの5つの特徴とリンパドレナージュとの違い
リフレクソロジーの5つの特徴とリンパドレナージュとの違いをご紹介!
リフレクソロジー(反射療法)とは、身体のある特定の部位(反射区)を刺激することによって別の部位に変化が起こる現象を利用し、身体の状況を改善しようとする療法です。
英国式をはじめ本来の欧米式リフレクソロジーは、強い刺激を加える足ツボ療法とは全く異なり、眠ってしまうほど心地良いリラクセーションを生む、人に優しい施術法です。
さらに細かく中国式・タイ式・台湾式・ドイツ式・英国式などに分けられます。
それぞれに特徴や個性があるため、好みが分かれると思います。
そこで今回は、さまざまなリフレクソロジーの特徴とリンパドレナージュとの違いをご紹介します。
中国式リフレクソロジー
中国式リフレクソロジーは、指の腹や指関節を使って足裏の反射区を刺激し、また足指全体をもみほぐすのが特徴です。
「足底療法」・「足裏反射区療法」・「足ツボ療法」ともいわれており、足指、足裏、ふくらはぎ、ひざ裏まで足全体を施術します。
リラクゼーションというよりは、予防医学のひとつとして治療的な要素が強く、強い刺激ほど効果があるとされています。
「涙がでるほど痛い」という人も多いですが、痛みになれたり、体質が改善されると痛みは和らいできます。
タイ式リフレクソロジー
ソフトに刺激する英国式、刺激が強い台湾式の、ちょうど中間くらいの刺激を与えるものがタイ式リフレクソロジーです。
タイエステなどに続いて女性にも人気で、弱過ぎず強過ぎず、気持ち良い痛さ程度で施術を行うことが特徴です。
専用の細長い木の棒を使い、オイルやクリームも使うのが特徴です。足裏だけでは無く、膝下まで全体的に施術します。
足裏全体と足指の反射区に対する刺激だけではありません。
足指や足首の柔軟性回復へのマッサージとストレッチ、足の甲からすね、ふくらはぎや膝に至るまで、非常にきめ細やかに刺激してほぐしていきます。
台湾式リフレクソロジー
手・足・耳などにある「反射区」というゾーンを手で刺激することで、対応する身体の器官を活性化させるタイプのひとつが、「台湾式リフレクソロジー」です。
1970年代、布教のために台湾を訪れたスイス人宣教師、ジョセフ・オイゲスター神父によって伝えられた西洋式リフレクソロジーに、東洋風のアレンジを加えて発展したリフレクソロジーです。
東洋医学の経穴(ツボ)の教えを取り入れた台湾式リフレクソロジーは、“痛気持ちいい”といわれる強めの力で刺激をするのが特徴。
しっかりと足裏などをもみほぐすことで、健康促進、体質改善を図ります。
ドイツ式リフレクソロジー
ドイツ式リフレクソロジーは、マルカート方式とも言われます。
ドイツ人のマルカート女史が、アメリカのリフレクソロジー第1人者であるイングハム女史の考え方をもとに体系づけた、リフレクソロジーの方式です。
ドイツ式リフレクソロジーにおいては、強い痛みを与えず、リラックスした状態を作ることが重要視されています。
手の親指をシャクトリムシのように動かしてマッサージを行ったり、お客様を落ち着かせるために下腿マッサージ法などのテクニックを用いたりすることが特徴です。
ドイツ式リフレクソロジーは、ストレス解消したい方に適しています。
英国式リフレクソロジー
日本人がイギリスで学んだリフレクソロジーを日本へ持ち帰ってアレンジを加え、英国式と命名して広めたものが英国式リフレクソロジーです。
ドイツ式リフレクソロジーと同様、リラックスできる施術を重要視しており、ソフトな強さでマッサージを行います。
フィンガーウォークやサムウォークという手法を用いて、足裏や足指だけでなく顔、肩、首、耳、手などにある反射区も刺激していきます。
英国式リフレクソロジーは、パウダーを用いて、指の腹などを使って足裏をソフトに撫でるような刺激で施術します。
足裏の反射区と足指への刺激をメインとしています。
また、『リラックス』を目的としており、適度な心地よい強さで揉みほぐすのが特徴です。
英国式リフレクソロジーを取り入れたサロンでは、アロマの香りやヒーリングミュージックを用いていることも多く、高いリラックス効果が期待できるでしょう。
リフレクソロジーとリンパドレナージュの違い
足裏は無数の「反射区」を内包しており、その重要性から“第二の心臓”と呼ばれてきた箇所です。
リフレクソロジーは主にそんな足裏を刺激することで、健康促進や自然治癒力の向上・リフレッシュ効果などを引き出します。
誰でも簡単におこなえるので、気軽さという観点からも人気を集めています。
類似の施術に足裏マッサージがありますが、これは東洋医学で経絡(けいらく)と呼ばれる、「ツボ」を刺激することによって効果を得ます。
これに対しリフレクソロジーは、10本からなるエネルギーラインを中心に、広範囲的に刺激していくという考え方です。
好みは分かれますが、ツボの位置を正確に学ぶ必要がある足裏マッサージに対し、リンパドレナージュは、リンパ液の流れを活性化し、不要な老廃物の排出を促すマッサージの代替医療です。
リンパ液は老廃物を運搬する役割を担っていますが、ストレスや疲労の影響により、流れが悪くなってしまうことがあります。
これを改善するため、リンパ液の流れを促し、毒素の排出作用を高めることにより、代謝アップやリラックス効果が期待できます。
具体的には、足や顔、首筋などの筋肉を、リンパの流れに沿って温めながらほぐしていきます。
むくみが改善されるだけでなく、身体の痛みや疲労緩和にも効果があります。
リフレクソロジーは範囲(ゾーン)に刺激を加えていくので、自宅で手軽におこなうことができるのでおすすめです。
まとめ
リフレクソロジーは治療行為ではありませんが、多くの方がリフレクソロジーから癒しを得ています。
自分自身の体に合わせてリフレクソロジーを選ぶのがポイントになると思います。
リフレクソロジーの手法はとても種類がおいいので、どのリフレクソロジーが自分に合っているか、この記事を読んで参考にしていただけると幸いです。
どのリフレクソロジーも心と体の健康を維持することを目的としています。
体を楽にするだけでなく予防医学的観点からのサポートも行うリフレクソロジーは、健康志向が高まる現代の日本人に求められている健康法であると言えるでしょう。